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今もなお環境トップに君臨する「冥府エルフ」デッキの登場とその強さ

f:id:nMasao:20160913195743p:plain シャドウバースのアプリがリリースしてから、はや3ヶ月程が過ぎました。

カードゲームは複数用意されているカード群の中から決められた枚数を選び、それをデッキとして構築し、それを使って相手と対戦していくもの。

ある程度の日数が経つと、強力なデッキが登場して猛威を奮い始める。でも、すぐにそのデッキに対する対策デッキ(メタデッキ)が考案されて、また別の強力なデッキが流行し始める。

カードゲームはそういうものであり、それが面白いところ。

しかし、シャドウバース開始初期から登場して以来、すっとゲーム環境トップに君臨しているデッキがある。それが「冥府への道」を使用したデッキでです。

《冥府への道》とは

冥府への道とは、シャドウバースの始動初期から追加されているパック「スタンダードパック」に収録されているカードです。

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冥府への道 アミュレット 自分のターン終了時、自分の墓場が30枚以上なら、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに6ダメージ。

このカードは「ニュートラル」カードといって、7種類あるリーダーのすべてに採用することができるカードです。

効果を発動させるためには、全40枚制限のデッキのうちその30枚を墓地に入れる必要があります。そして、その40枚あるデッキを全て消費すると「死神カード」が出現し、そのカードを引いてしまうと問答無用でバトルに負けてしまいます

そんなわけで、シャドウバース開始直後ではただの「ロマンカード」という認識だったで、あまり使用されていませんでした。

《冥府への道》を補助する存在

ただ、《冥府への道》を補助する存在がありました。そのひとつは《新たなる運命》というスペルカードです。これも同様にニュートラルカードになります。

《新たなる運命》

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新たなる運命 スペル 手札をすべて捨て、捨てたカード1枚につきカードを1枚引く。

このカードで問題となるのは、この効果で捨てたカードはすべて「墓場」にいってしまうことです。

例えば、手札が最大上限枚数の9枚(9月8日更新以降)ある状態で《新たなる運命》を発動すると、9枚を墓場に送り、8枚のカードを引くことができます。

そして、その8枚のカードのうちもう1枚の《新たなる運命》を引けば、それを発動してさらに8枚のカード、つまり合計17枚のカードを墓場に送ることができるのです。さらに厄介なのが、これが《新たなる運命》2枚分の4コストで楽に発動できてしまう点です。

当然このカードを発動し過ぎてしまえば、手札の枯渇が進みますし、デッキ枚数のコントロールが難しくなります。しかし、それを解決するのが以下のカードになります。

トークン生成効果カード

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フェアリーウィスパラー フォロワー ファンファーレ : フェアリーを2枚手札に加える。

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フェアリーサークル スペル フェアリー2枚を手札に加える。

上記2枚のカードに共通する点は、フェアリー(トークンカード)を生成して手札に加えるという効果です。

シャドウバースでは、トークンは1枚のカードとして扱い、そのカードが墓地に送られると1枚の墓地枚数として計算されます(ただし、場から溢れ出てしまったトークンは消滅扱い)。

つまり、デッキのカードを消費しなくてもトークンを生成し続ければ大量の墓地を稼ぐことができ、さらに「新たなる運命」の効果を効率を向上させることができてしまうのです。

さらに上記2枚のカードはどちらもリーダー「エルフ」のクラスカードであり、そのクラスはドロー系カードに豊富なことから「冥府エルフ」なるデッキが登場してしまいました。

「冥府エルフ」の強さ

デッキ「冥府エルフ」は、「冥府への道」を主軸として構築されたデッキです。エルフの最大の特徴であるフェアリーの生成と「冥府への道」の特性が見事にマッチしたデッキで、その登場後から一気に環境トップの座に登りつめてしまいました。

このデッキの強力な理由は、最速7ターン目程度で《冥府への道》の発動条件を満たすことができるほどに親和性が高かったこと。そして、その発動を補助するカードが豊富にあったことです。 f:id:nMasao:20160913184909p:plain:w350

収穫祭 アミュレット 自分のターン終了時、このターン中にカードを3枚以上プレイしていたなら、カードを1枚引く。

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根源への回帰 スペル お互いのフォロワーすべてを手札に戻す

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フェアリービースト フォロワー ファンファーレ : 自分にリーダーを「自分の他の手札の枚数」と同じだけ回復。

追記 : 9月30日のアップデートにて、「冥府エルフ」の弱体化を図るため《根源への回帰》の下方修正が決まりました。

さらには、《冥府への道》に頼ることなく以下のカードで相手のリーダーの体力を削りきることもできます。

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リノセウス フォロワー 疾走 ファンファーレ : ターン終了時まで、「このターン中に(このカード含めず)カードをプレイした枚数」と同じだけ+1/+0する。

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エンシェントエルフ フォロワー 守護 ファンファーレ : 自分の他のフォロワーすべてを手札に戻し、戻したフォロワー1体につき+1/+1する。

特にこの《リノセウス》は、プレイしたカードの枚数だけ攻撃力をあげることができる効果を持ち、場のフォロワーを手札に戻すカードと組み合わせればこのカードだけでバトルを終わらせることも珍しくありません。

最後に

ここで紹介した「収穫祭」というカードは現時点で既に下方修正がされています。その理由とその後の「冥府エルフ」についての見解はまた別の記事にてやろうと考えています。

「冥府エルフ」が登場して一気に流行したのは7月ごろの頃でしょうか。そのときから既に環境トップに君臨し、今現在の環境では「冥府エルフ」とそれに対抗する速攻型アグロデッキという構図になっています。

今後の新カード追加によってその環境がどれほど変わるのかわかりませんが、個人的には「冥府エルフ」のトップ環境はしばらく続くものと考えています。